「女教皇」と「女帝」
タロットは78枚の絵が描かれたカードですね。
そのうち22枚は大アルカナカードといって、非常に重要な意義があります。
セフィロトの樹の22本のパスにも一致していますね。
「女教教皇」はマルセイユ版では「女司祭」と呼ばれます。
どちらにしても、「2番女教皇」と「3番女帝」が2枚一組で完全なる女性を現します。
「女教皇」は正面を向いて冷たい感じがします。
しかし、イシスのヘッドドレス、足元の三か月のオブジェ、垂れ幕の「ザクロ」が女を象徴しています。
非常に意志が強く、頑なでプライドの高さが表現されています。
一方、「女帝」はやわらかいですね。
マシュマロのようです。妊娠しているようにも見えます。
大自然に囲まれ、前方の麦は実りの象徴ですね。
ヘッドドレスはキンバイカ。12個あるので12星座の象徴です。
足元の盾には金星のマーク。
まさにビーナス(アフロディーテ)のマークです。
「美」そのものですね。
彼女の衣装は「ザクロ」がプリントされています。
肌に直接身につけていることから、よりセクシャリティです。
左半身なのは受動性であること。協調性があることを示しています。
女帝の唇は笑みを浮かべ、紅が塗ってあるイメージです。
くちびるは女性器の元型ですから、ここでも女らしさが強く出ていますね。
最近では「きらきら」「ぷるぷる」くちびるが流行っているそうです。余計に女としてのアピールが強いんですね。